どんな自動車にも欠かせない
シートベルト部品の試作品づくりにチャレンジ。
図面を見て、その部品の加工法を考える。
経験の数だけ、引き出しが増えていく。
笠寺工場 技術課
Y.H
名古屋工学院専門学校 機械工学科卒2020年入社 1999年生まれ
新しい加工法を日々考案し、困難を乗り越えながら自分の技術の引き出しを増やしています。挑戦を楽しみ、仕事を通じて自己成長を遂げる若き技術者。
日々の試作活動がスキルアップの土台となり、新しい技術の習得に繋げています。
どんな学生時代でしたか?
子どもの頃からモノづくりに興味があって、工業高校の機械科に行きました。
高卒で就職してもよかったのですが、学校で機械をさわるうちにもっと詳しくなりたくて専門学校に進学。あと高校生まではずっとサッカーをしていました。
山清工業に入社した決め手は?
就職活動では、部品メーカーや食品メーカーなど5社くらいに見学に行きました。
会社によって社内の雰囲気が違ったのが興味深かったですね。
専門学校で機械加工やNC旋盤について習ったので、せっかくならその分野の技術に携わってみたいと部品メーカー系を志望。他の会社が製造なら製造、設計なら設計とずっと一つのことしかできないのに対して、山清工業はいろいろなことがやれそうだったので、こちらの方が楽しそうだと考えました。
実は、自宅から山清工業まで10分程度で、会社の前の道もよく通っていたんです。ただ学生時代は、ここが何を作っている会社なのかは、まったく知りませんでしたが笑。
現在の仕事内容について教えてください
笠寺工場の技術課で、シートベルトの部品の試作品をつくっています。 取引先から届いた図面を見ながら、材料をプレス加工したり、一部を削ったり、90度や180度の角度をつけたりしながら、部品をつくりあげていきます。
一つの部品をつくるのに、5工程くらい掛かるのですが、それぞれに使う機械も異なるし、簡単に図面通りの形に加工できるとも限りません。どの機械をつかって、どんな順番で加工するのか、自分で考えないといけないので、けっこう頭を使います。
1つの部品に掛かる期間は、1週間くらい。部品の作り方が決まったら、同じものを200個ほど製造して納品します。
仕事のやりがいはどんなところにありますか?
毎回、同じものをつくるわけではないので、その都度新しいことに挑戦して、上手くできると達成感があります。
自分の知っているやり方だけではできないこともあるので、そんなときは上司に相談すると、「それならこうやってみたら?」とヒントをもらうことができます。 そうすると大抵のことは上手くいくので、自分も早く上司や先輩のように、いろんなノウハウを自分のものにしていきたいですね。
困ったことがあれば、いつでも聞けるのはいいですね
今の部署の上司は、自分の親くらいの世代ですが、気軽に質問することができます。
もともと人に質問したりするのは苦手だったので、配属された当初は不安もありましたが、話してみれば大丈夫でした。
ただ聞いてばかりではなかなか上達できないこともあるので、わからないことがあってもすぐに質問するのではなく、自分でいろいろと試してみてから聞くようにはしています。
経験を積むことで上達している感じはありますか?
そうですね。
最初の頃は50回くらいトライしてやっと完成できていたものが、最近では30回くらいでできるようにはなっています。
先日は、部品と部品を結合させる必要があって、初めて溶接にも挑戦しました。この仕事を担当するようになって2年くらいですが、段々と自分でやれることが増えています。この前、ある部品を担当したときには、初めて上司に一度も聞かずに自分の力で最後までつくることができて、「よくやった」と褒めてもらうことができました。
残業はありますか?
納期までに試作品を完成させて納品しないといけないので、納期が近づいてくると多少の残業はあります。
技術課は人数も少ないので、自分たちで協力してやるしかありません。納期までに無事に出荷ができたときには、ほっとしますね。
その一方で、仕事が詰まっていなければ有給休暇も自由に取れるので、メリハリのある働き方ができます。
これからの目標を教えてください
先輩や上司に比べると技術力も知識もまだまだなので、まずはしっかりとしたスキルを身につけていきたいです。
その上でいずれは、他の部品の加工や製造にも挑戦したい。NC旋盤のプログラムも組めるようになりたいです!
Daily Work Routine 一日の仕事の流れ
08:00 | 1日の業務予定確認 |
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08:10 | 試作業務 |
18:00 | 退社 |
必要に応じて、プレス加工、ダボ加工、曲げ加工を行いながら試作品を作っています。