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新年のご挨拶

年頭のご挨拶初頭にあたりまして、元旦に発生いたしました能登半島地震に対し、衷心よりお見舞い申し上げます。

 

旧年中は、従業員の皆様、並びにお取引先様のご支援、ご協力を得て諸活動を進めることができました。書中ではございますが厚く御礼申し上げます。

 

コロナウイルス感染症から、5類感染症への移行に伴い、普段通り言われておりました生活が戻ってまいりました。社内年頭の挨拶におきましても、4年ぶりの従業員全体朝礼の参加となり、この新年を迎え入れることができたことに、安堵を感じております。

 

2023年の経済の環境は、景気回復が進み、特に米国の雇用率は大幅に改善しました。企業の投資も活発化し、インフレ率は緩やかに上昇しました。国際貿易も活発化し、輸出入の差異は輸出増となりました。また、環境に配慮した政策が進み、持続可能な経済成長が推進されました。反面、国内においては所得への還元が遅れ、以前日本は世界より取り残された国となった現場を、認識する必要がある1年でした。

 

2023年の自動車業界は、中国の電気自動車の普及が加速し、加えて新しいエネルギーへの注目も集めました。自動運転技術も進化し、高度な安全性と快適な乗り心地を提供できるよう開発が進みました。また、モビリティサービスの拡大により、車の所有よりも、利用が重視されるようになりました。反面、エンジンを主流とした内燃機関の構造は変化を強いられ、1つの車両に使用される部品点数は、それの半減以下となり、これまでのサプライチェーン・ビジネスプランを根本的に見直すことが急務となった1年でした。さらに、自動車業界が持続可能な未来に向けて、ものづくりの取引の前提条件・責任を問われた年にもなりました。

 

山清工業といたしましては、上半期におけます売上げの回復、地道な原価低減活動、カーボンニュートラルの諸活動の推進、労働環境の是正、コンプライアンス遵守、多様性への対応、男女雇用機会均等法に基づく体制づくりなど、さまざまな対応を実施した1年でありました。反面、コロナ禍を経て、「これまでと同じ」という考え方では、私たちは生き残れないことを認識いたしました。生き残るためには、まず現状をしっかり把握し、本当の現地現物主義で理解をする力と疑問に思う感性を身につけることを目標に、基本に帰りましょうというスローガンを掲げ、進んでまいりました。

 

そのような変化(労働環境・経済環境)に伴い、経営の結果は力技ではなく、従業員並びにお取引先様との相互の理解をより深め、自信と責任を持って経営を企てることが必要であると感じました。努力は当然必要ですが、結果が出ないことが続くことでは、生き残ることができない世の中になりました。今、目の前にある仕事を俯瞰的に見て、ただ業務(作業)をするのではなく、結果を観ながら(見極める意識)、業務の方向性をタイムリーに変化をさせていく仕事のやり方(真の仕事)を、全員で身につけたく思っております。そのように意味を含めて2024年スローガンは、結果を観ながら仕事をしましょうとしたく思っております。

 

2024年の干支(えと)は、甲辰(きのえたつ)です。物事の始まり、大きな成長を意味する年になります。自動車業界に属している以上、さまざまな変化が起こりうる年になります。その変化を敏感に感じ取り、経営に即座に反映させ、従業員の皆様並びにお取引先様へお応えできるよう、運営を進めて行きたいと思っております。

 

末筆となりますが、従業員の皆様の健康と、お取引先様の益々のご繁栄、並びにご健勝を祈念いたしまして、本年、安全で有意義な年になりますよう祈念いたします。

 

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

山清工業株式会社

代表取締役社長 山田浩貴拝

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